独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。
「んー……矢追くんらしき人、見当たんないね」
「そ、そうだね……」
プールサイドで俊を探してみたけれど、なかなか見つからない。
もしかしたら、のぞく女のコたちに見つからないように警戒してかくれてるのかも。
「……あっ!いたよ!?」
「へっ、」
興奮気味に指をさす亜莉朱ちゃんの視線を追うと、男子とじゃれ合ってる俊の姿が目に入って、心臓がドクンと大きい音を立てる。
いつもとは違うかっこよさに、また惚れちゃいそうだ……。
「へぇ、けっこー矢追くんいい体してんだね。ほっそいのに」
「ちょ、亜莉朱ちゃんっっ」