独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。
「めずらしいね!?どうしたの!?」
少し興奮気味に、俊からブックカードを受けとる。
俊が本を読むなんて!
あんまりというか、ぜんぜん見たことがない。
「……たまには読みたくなる」
「そうなんだ!はい、来週の金曜日まで返却お願いします」
「ん。」
「あっ、終わるまでここで読んでてもいいよ」
私がそう言うと、すぐ近くのテーブルに座って本を読み始める俊。
なんかこういうの嬉しいっ。
図書委員の活動をしてても俊を見れるなんて!