独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。
「じゃあ、わたあめが食べたいなっ」
「わたあめ?」
「うんっ。最近テレビでやってて気になってたの」
「へぇー、いいよ。そこ行こ」
よかった、いつものクールな表情に戻ってくれて。
ほっと胸をなで下ろす。
「ここじゃない?そのわたあめ」
少し歩くと、俊が足をとめて指さした。
そのお店は、たしかにテレビで紹介されていた建物と同じで。
ずらりと長蛇の列ができていた。