独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。
「すぐにご案内いたしますね。どうぞ、こちらへ」
不思議に思いつつも、俊の後ろを着いていった。
案内された席は、花壇が見える窓側の席。
2人で向かい合わせに座った。
「ご注文がお決まりになりましたら、どうぞお呼びください」
カランと氷の入ったお水を置いてから、店員さんが席から離れていった。
あの店員さん若そうなのに、けっこうしっかりしてるんだなぁ。
笑ったときの笑顔がふんわりと優しくて、女性にも人気がありそうな感じだ。
「なに見てんの」
「ふぇっ!?」
低いトーンで、いきなりつぶやく俊。