独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。
……ば、バレてたの!?
わ、わぁー……。
これは非常にマズイ雰囲気。
嫉妬深い俊は絶対に不都合なこと……。
「たしかにイケメンかもだけどさ。
髪は金髪だし耳には複数ピアス」
「えと……つまり?」
「どう見たってチャラ過ぎだよ。
いかにも、プレイボーイって雰囲気」
「そ、そうだね……」
もしかしたら俊は、人を見抜く直感力があったりするのかも。
「変な男にだまされるんじゃないよ。結々」
「ひゃぅ、」
ほっぺたをにゅっとつまんできた俊。
でもその力加減は、本気じゃなくて優しめだ。