独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。



「大丈夫だよ!あの店員さんより、俊のほうが何倍も好きだもんっ!」


「うん……」


「ほんとだよ!」


「……わ、わかったから」



ん?なんか焦ってる?


不思議に思うと、横から咳払咳払(せきばら)いが聞こえてくる。



「ゴ、ホン……
メニューはお決まりでしょうか」


「へっ!?」



いつの間にか目の前に立つのは、さっきの店員さん。


もしかして、今の聞かれて……。



「かわいいけど声大きいから……」



俊にボソッと耳打ちされ、顔がかぁっと熱くなる。



き、気まずい……。



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