独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。




「んーっ、おいしい……幸せっ」



口に入れた瞬間。甘くて幸せな香りが、口の中いっぱいに広がっていく。


しっとりしたパンケーキに、ふわふわの生クリームと冷たいバニラアイスが最高に合う。



これは暑い夏にぴったりスイーツだ。



「おー。意外とイケるね」



正面で俊が、オムライスをパクパクと口に運んでいく。



いや、「イケるね」は……
ちょっとお店に失礼かもよ!
俊さーん。



でも、ほんとにほっぺたが落ちるほどおいしかった。



わたあめは食べれなかったけど、このカフェに入ってラッキーだったかも。



ミルクティーもパンケーキも、お店の雰囲気も私好みばかりだし。



少し気まずいのは店員さんだけど……。



< 209 / 516 >

この作品をシェア

pagetop