独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。
「花火いつかなぁ?」
「さぁ。もうすぐじゃないの?」
至近距離で座っているせいか、顔の熱が上がってく一方で。
冷たいかき氷で、ほてった顔を冷やすのに必死。
あらためて見ると、今日の俊もかっこよかった。
上下黒で統一させた服に、リュック。
手首には、四つ編みチェーンのシルバーブレスレットで、さり気ないオシャレ感。
俊の私服はいつもセンスのいいものばかりで、毎回会うたびにドキドキさせられる。
俊が着ると、どの系統も私好みになるから不思議だ。
俊の何もかもがさわやかすぎて、直視ができません……。