独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。



「去年の夏も、僕と花火見たの覚えてる?」


「もちろんっ!忘れないよ……
だって私にとって一生の思い出だもんっ」



あの真剣なまなざしは今も忘れない。


目を閉じれば、いつでも鮮明に浮かんでくる。



「そっか、嬉しい。僕ね、告白するの結々が初めてだったんだよ」


「え……」



私が、初めて……?



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