独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。




「どうしても、結々だけは誰にも奪わせたくないって思ってさ」


「うぅ……っ」



どうしよう……。
嬉しくて、目頭が熱くなる。



「えっ!ちょ……結々?」



いきなり泣きだす私に、俊はあたふたと焦った様子になる。



「ごめんね。僕って、独占欲つよいからめんどくさいでしょ?」


「ううん、そんなことないよ!」


「今日だってそう。浴衣も、おだんごも、結々が超絶かわいすぎて怖かったんだ……」



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