独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。



「えっ、似合ってないんじゃ……?」


「ごめん、嘘ついた。ほんとは……
今日の結々すごいキレイだよ」



熱っぽい視線を注がれながら、俊の顔が近づいてゆっくり唇が重なる。



「……っ、」



ダ、ダメだ……。



こんな甘いキスなんかされたら、花火なんて見る余裕がなさすぎる。



私はあわてて、熱くなった顔をごまかすようにゴザから立ち上がった。



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