独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。
「でも、もう夜の9時だし……
それはさすがに……」
「佐々木くん」
「ん?」
「ありがとう、私のこと心配してくれて。でも私、電車で帰れるからっ。ほんとに大丈夫だよ」
たしかお家と病院は、あんまり遠く離れていないはず。
前にも小さいころ、風邪をひいて来たことがあったし。
「西花。それ、マジで言ってる?」
「えっ?」
佐々木くんが急に怒ったような顔になる。