独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。



「夜に1人で電車とか……もっと気をつけねぇと、何かあってからじゃ危ないだろ!!」



キツイ口調で言われ、体がびくんっとなる。



「いや……その……っ」



これ以上、迷惑かけたくないのが正直な気持ちで。



でもそれが、逆に迷惑をかけてしまっているのかな……。



目を伏せながら何も言えなくなる私に、佐々木くんは片手で頭を抱えながらため息をついた。



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