独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。
「せ、先生……!?」
「あ、君は昨日のー。矢追くんの彼女さんかな?」
“彼女さん”ってワードに照れくさくなって、私は照れ笑いしながらエレベーターに乗りこむ。
「あの、俊は……まだ目を覚ましてくれませんか?」
「うーん、なかなか意識が戻りづらくてね。でも体には何の異状もないから、そこは安心してもらって大丈夫だよ」
先生に大丈夫と言われると、心が軽くなるというか安心感がある。
ほんとうに大丈夫なような気がしてくるから、不思議だ。