独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。



「ゆーゆ、どうした?なんか言ったっけ?」



俊にのぞきこまれて、あわてて笑顔を作る。



「記憶喪失だったから……!俊はきっと覚えてないよっ」



いいんだ、忘れてくれて。
その方がどっちにしても都合がいい。



それなのに……。




「えー。気になるんだけど?」




ますます興味深そうに聞いてくる俊。




「いいのっ。私の問題だし……」


「じゃあ、もっと気になるよ」



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