独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。
「じゃーん」
声と共に、肌にひんやりと冷たいものが当たって、ぴくんっと肩が小さく震える。
私は不思議になって、自分の首元をたしかめると……
えっ?貝ガラ?
さっき拾った貝ガラがいくつもつながって、かわいらしいネックレスになっていたのだ。
「い、いつの間に……!」
ちっとも気づかなかった。
俊が貝ガラでネックレスを作っていたなんて。
「へへ。喜んでほしくて作ってみた。完成度は低いけど」
「ぜんぜんっ!嬉しい……嬉しいよ!」