独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。
俊に声をかけられて、ハッとなる。
「えっ、ぼーっとしてたっ!?
ご、ごめんね……なんでもないよー!」
何か私にできることとか、力になれることがあったらいいのに……な。
「ぷっはぁー!!コーラは夏に限るぜぇ」
「とか言っちゃって、1年中飲んでるクセに」
「お前こそ、お菓子ばっか食べてたら太っちまうぞぉ」
「ふん、余計なお世話ですー」
きっと亜莉朱ちゃんにとっては、こういう普通な感じが、嫌……なんだよね?
友達と恋人の差は、どんなとこなんだろう。
考えながら2人を見つめていると、フッとおかしげに笑う声がとなりからした。