独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。



「すげーな……矢追はそういうの簡単に出来ちゃうんだな」


「ほんと。さすが、矢追くんね」



あれ?



亜莉朱ちゃんの笑顔が、少しだけ切なげに見える。



もしかして……



友達と恋人の差って、今みたいなことなのかな。



ふと壁かけの時計を見ると、針は16時半をさしていた。



もうこんな時間なんだ。



楽しくって、過ぎていく時間に気づかなかった。



< 366 / 516 >

この作品をシェア

pagetop