独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。
「ちょっとタイム。僕トイレ行ってくる」
「はいよー。いったんオプションにしとく」
「僕がいない間に結々のこと襲わないでよ」
「んな、襲わねぇよ……!!」
ゲーム機のコントローラーを床に置いて、立ち上がる俊。
「私もジュース入れてくるわ」
空のコップをもって、部屋から出ようとする亜莉朱ちゃんに声を投げる。
「待って、私も手伝うよっ」
4人分のコップを、亜莉朱ちゃんだけにまかせるのも大変だ。
なんて思ったんだけど……
「んー、大丈夫よ。これくらい私だけで出来るから、ゆゆちゃんは休んでて」
「う、うん。ありがとう……」
笑顔で断られてしまった。
なんだか悪い気がするけど……
いいのかな、素直に甘えちゃっても。