独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。




「マジ、いいの?相手は俺だぜ?」


「少しでも慣れてほしいからっ」


「すげー助かるわ!じゃ、練習よろしくな」


「うんっ」



佐々木くんがベッドから降りて、距離をつめるようにとなりに来る。



いざ距離が近くなると、なんだか緊張してしまう。



まだ壁ドンもされてないのに、心臓がソワソワして落ちつかない。



佐々木くんは器用にこだわってるみたいだけど、器用なんて恋には関係ないんじゃないかな。



こんな風に近くで見つめられたら、誰でも心臓がドキドキするよ。



緊張に耐えながらなんとか見つめ合うと、佐々木くんが壁に手をついて、真剣なまなざしを向ける。



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