独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。
「なんか、僕が不安にさせちゃったんでしょ?」
「……っ、」
どうして、何も言わないで俊はわかっちゃうの……。
まるでエスパーみたいだ。
声が弱々しくなりながらも、私は不安なことを正直に話す。
「楓花ちゃんと俊が一緒に……」
「あぁ、そっか……それを気にしてたの?」
「う、ん……だって、知らない女のコと一緒だから」
「楓花は、近所に住んでる女子でさ。今日だけ親がいないからってうちであずかってたんだ。僕もちゃんと説明してればよかったね、電話で」
そっか、それで……。