独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。



私の家なのに、俊とふたりきりなことを意識して、いつもよりも鼓動が速くなる。



「まぁーね。それもそうだけど……
なに!結々だけで留守番(るすば)なの!?」


「うん、そうだよ?何か変かな……」



やけに俊がおどろいた反応をするから、私はこてんと首をかしげる。



「危ないから!無防備すぎでしょ……。
ドロボーとか不審者(ふしんしゃ)が来たらどうすんの!」


「……っえ?どろぼー?」



なんだかお説教されているような……。



でもドロボーが来るような豪邸(ごうてい)でもないし、俊の心配しすぎじゃないかな。


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