独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。




「行かない。これから予定あるから」



こういう女子が一番きらいだ。



それに、こんなとこ見られて結々にも変なかん違いなんかさせたら……。



来る前に、とっとと追いはらわないと。



「僕に気があっても無理。早くどっか行って」



「なによぉ……つまんないの!」



ふんっと怒ったように離れ去る女子の背中を見て、僕はあきれまじりにため息をつく。



男にナンパとかよく出来るよね。
強引だから、逃げられるんだよ。



そんなことを心のなかで思っていると、



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