独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。
「俊ーーっ!ハァハァ、お待たせ……っ」
いとおしい声が聞こえて、僕はすぐに顔を上げた。
正面を見れば、息をはずませながらこっちに走ってくる結々の姿が見えて、僕の目にはたまらなくかわいく映った。
早く抱きしめたい、
そのまっしろな肌にふれたい。
そんな思いに駆られ
「遅れてごめんね!電車が遅れちゃって……寒いのに……」
目の前に結々が来たときには、もうこれ以上はがまんできなくなってて、僕はぎゅっと強く抱きしめていた。