独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。




「俊ーーっ!ハァハァ、お待たせ……っ」



いとおしい声が聞こえて、僕はすぐに顔を上げた。



正面を見れば、息をはずませながらこっちに走ってくる結々の姿が見えて、僕の目にはたまらなくかわいく映った。



早く抱きしめたい、
そのまっしろな肌にふれたい。



そんな思いに()られ



「遅れてごめんね!電車が遅れちゃって……寒いのに……」



目の前に結々が来たときには、もうこれ以上はがまんできなくなってて、僕はぎゅっと強く抱きしめていた。



< 508 / 516 >

この作品をシェア

pagetop