独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。




「……あったかい。結々の体温」


「わ、俊……こんなに冷たくなるまで待たせてごめんね!」



この大好きな香り、体温……
すべてが落ちつく。



「てか、今日の結々すごくかわいい。
いつもと雰囲気違うけど髪巻いてる?」



離れてから、あらためて全身の結々をチェックする。



まっすぐの長い髪はふんわりと巻かれてて、下ろしているからかいつもより大人っぽい。



ピンクのルージュも、結々の雰囲気に合っていて天使級にかわいい。



「えへへ、気づいてもらえて嬉しい!
デートだから巻いてみたの」



そして赤リボンのカーディガンに白のワンピース姿も、クリスマスの妖精(ようせい)みたいに思えてくる。



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