独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。
今日は、どうしても連れて行きたかった場所があった。
そこはとなり街なんだけど、結々の喜ぶ顔が見たくて、できればサプライズでおどろかせたい。
僕は胸をはずませながら歩いた。
その途中、結々のほうを無遠慮に見つめていく若い男たちが目につく。
話すチャンスを作るためか、わざと肩にぶつかろうと近寄ってくる男もいた。
そのたび僕は、結々を自分のほうにぐいっと引き寄せ、睨みつけながら思いっきり威嚇した。