独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。
だから今、結々の嬉しそうな笑顔を見て、僕はほっとした気持ちになる。
「よかった。気に入ってくれた?」
「うん……もちろんだよっ!
ありがとう、とっても幸せ……っ」
「ふ、泣かないの」
すぐに泣いちゃう結々がほんとにかわいくて仕方ない、なんて思いながら僕は口元をゆるめて涙を拭ってあげる。
「だって嬉しいから……」
「僕も嬉しいよ。こんなに喜んでもらえて、結々のかわいい笑顔が見れて」
僕が喜ばせたくて計画したクリスマスデートなはずなのに、結局はいつもこうやって結々に喜ばせられちゃっている僕だ。
……結々には、ほんとかなわないな。