おどおど姫と甘い恋♡
「……もりりん。…んな暗いとこでなにしてんの。……セクハラ、…?」
俺の声に振り向いたのは、やっぱり、ななちゃんだ。
「セクハラってお前。俺はなぁ、校長にこき使われてだなー、だから代わりに、可愛い可愛い教え子をこき使って憂さ晴らしをしてる最中なのー」
「えっ」
「……。」
なんかよくわかんねぇけど、もりりんのクラスの1年たちが、ものすごく哀れに思えてくる……。
ななちゃんは、もりりんに何かを言いたそうな顔だけど、なんも反抗しない。
きっと素直ないい子だから、言われるままもりりんにこき使われてんだなって思った。
けど。
「ん?なにお前、いつもみたいにギャーギャー反抗しないのか?つーかなに急に大人しくなってんだよ」
あれ……違う、のか?
本当は、ギャーギャー反抗する感じ、?
もしかして、……俺がいる、から?
ななちゃん、人見知りなのかな。