おどおど姫と甘い恋♡



「まぁいいや、大ちゃん、それ持ってくの手伝ってやって。2人なら1回で済むだろ」

「……。」



もりりんが目を向けた先には、大量の本。


多分、それを運べってこと……なんだろうけど。


手伝うって、こと、は……それはつまり、2人だけで運ぶって、こと?



まじで…?



もりりん!



まじか!




一歩ずつ、倉庫の奥に入ってく。


ひんやりと涼しい室内で、棚に置いてある本を一気に持ち上げた。


重いはずなのに……今はそれどころじゃなくて、そんなんいっこも感じねぇ。



「、…」

「……。」



ななちゃんが、大量に本を持ってて、重そうだから、……


持ってあげるのが、多分、優しい男。


違うかもしんねぇけど……瞬くんとか直人なら、多分、持ってあげるはずだから。



「……。」

「、…」



普段なら、……あずさとかが相手なら、絶対持ってやんないけど。


ななちゃんは、超特別、だから。



優しいとか優しくないとか関係なく、持ってあげたい。


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