おどおど姫と甘い恋♡



「佐伯ー、まじ言ってやってよ。そんなん大ちゃんしか描けねぇっつーの」

「ですってよ。クレーム来てますけどすぐるさん」

「……うる、せぇぞ雄介。」

「まぁ確かに、いつ見てもなにもしてない雄介に文句言う資格はないけど。そんなことよりもすぐるくん、この絵、こんな細かくて体育祭に間に合うの?」

「……間に、合わ…せる。」



つーか、間に合わせるとかの問題じゃねぇし。


ちゃんと間に合ったとしても、旗で1位になんなきゃ意味ねぇし。



「……応援旗で、1位になれば……優勝、近づく。」

「はい?」

「……んだよ。」

「え、待って。あんた優勝したいの?1位になりたいの?嘘でしょ?」

「……。」

「だって去年超やる気なかったじゃん!私がどんだけやる気出せって言っても出さなかったじゃん!なに、今年から急になんなの、意味わかんない!」

「……別に。……バーベキューが、」

「バーベキューとか興味なかったじゃん!」

「……。……最後の、体育祭、だし。」


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