おどおど姫と甘い恋♡
「あの、……私、愛原咲子っていいます、」
「……。」
「あの、……よかったら、ID交換とか、……番号でもいいので教えてください、!」
「「「…………」」」
誰も……なんも、喋んない。
多分、俺が喋る番、……なんかな?
「……。」
「えーと……大ちゃん、なんか言えよ!」
なんかって……なに。
「ごめんねー。こいつ俺と違って、こういうの慣れてねーから」
「雄介よりは慣れてるだろ」
「うっせぇぞヤマ!」
俺が喋んなくても、みんなが喋ってくれるから。
そのまんま、目だけで、あの子を探す。