おどおど姫と甘い恋♡
目、合った……?
一瞬すぎてわかんねぇ。
全然、わかんねぇ、けど……
今日、会えたの2回目だし……やっぱ絶対、運勢1位。
「大ちゃん、またコーヒー牛乳かよ」
「買って来たの、菊。」
「だって好きじゃん、お前それ」
なんで……いるのか。
なんでこんなとこに、いるのか……
チラっと盗み見たら、原田があの子の友達と、なんか喋ってる。
なに……どういう関係。
原田……どういう関係!
「あれって1年?」
「ん?あー、原田の妹だって、さっき入る時聞こえたわ」
「へー、妹」
「……。」
妹……
あの子は原田の妹の、高橋さん……
帰って行った2人を確認したあと、……考える。
『恋は仕勝ち』
さっちゃんに教えてもらったことわざが、頭ん中に何度も響く。
「仕勝ち……。」
「え、なに?」
全然、やっぱり接点なんて、ないから。
だったら、自分で作るしかない。
立ち上がって、廊下側の席に座ってる原田んとこに、真っ直ぐ向かった。