おどおど姫と甘い恋♡
色んなことに気を取られて、ラーメンが全然進まねぇ。
でもみんながもう食べ終わりそうだったから、あずさなんてほっといて、俺も早食いを開始。
食べ終えて食器を返却して、みんなで学食を出た。
飲み終えてないコーヒー牛乳だけを持って、渡り廊下を歩いてく。
「俺コーラ買ってくわー」
「おー」
購買横の自販機で、ヤマがコーラを買う。
それを待つために立ち止まって、柱にもたれてコーヒー牛乳の続きを飲んだ。
「んで、雄介はどーなの。2年の女子と」
「どーもこーもねぇよ。彼氏がいる子はやっぱ無理なんかなーって」
「なに、珍しいね。いつになく弱気じゃん」
「LINEは返ってくんだけどさ、ただの返事って感じでよ~」
「なに、恋バナ?」
コーラをゲットしたヤマが、すぐに輪に加わって、キャップを開ける。
「ヤマ相談乗ってやれよ。お前こういう系得意だろ?」
「得意じゃねーよ」
「やっぱさー、彼氏いんのにガツガツこられたら迷惑なんかな?」
がっくりと、雄介の首が項垂れた。
まだ教室には戻んなそうだなって、俺も一緒にしゃがみ込む。