おどおど姫と甘い恋♡
3「チーム・準備スタート」
「大ちゃんせんぱぁい、おはようございます」
「……。」
最近……愛原さんがよく話しかけてくる。
すれ違う廊下で、学食で、道端で……いつも話しかけてくる。
1時間目の休み時間、たまたま通った廊下で、今日もまた、捕まった。
「……おは、よ。」
「昨日は遅くまでLINEしちゃってすみません」
「うん、」
迷惑……なわけじゃないけど。
こういうの、どーしていいのかわかんねぇ。
ここまでガツガツ来られるのは、初めてだから。
「今日もLINEしていいですか?」
「……。」
どうすりゃいーの……俺。
ハッキリ言ったほうが、いい?
でも告白とかされてないのに……ただの自惚れてる男くさくね?
いや、でもな……こういうのは、ハッキリ言ったほうが絶対いい。
「俺、」
「大ちゃーん!」
「……。」
後ろから直人にガバっと飛びつかれて、足がふらつく。
俺よりも背の高い直人が、全体重かけて絡みついてくる。
「重ぇ、、」
「こんなとこでなにしてんのー!」
「なん、も、、」
直人といたら、いつか俺まで骨折しそうな気がする。
『大ちゃん巻き添え骨折事件』とか……いつか年表に書かれそう。