おどおど姫と甘い恋♡
「おれ……じゃなくて、他の友達にきーたほうが、いんでない?」
「……」
別れる理由もなんも聞てやんないで、他の人への相談を進める、ダメな俺。
だけど絶対、俺に相談するよりも、違う人に相談した方が、瞬くんにとってもいいアドバイスが貰えるはずだから。
「、瞬くん、相談する友達なら、たくさんいるし、」
「ダレ」
「……。」
「俺が真っ先に相談すんのって、大ちゃんと直人以外に、誰」
「、、、」
ずっとしゃがみ込んでいた瞬くんが……立ち上がる。
「教室、戻るわ」
「……。」
低い声で言いながら、ほんとに瞬くんは行ってしまった。
怒った。
いや、怒ってはないけど……不機嫌になった。
「…、」
だって、わかんないし。
付き合うとか、別れるとか、……結構な経験がある直人がここにいるならまだしも、大して経験のない、俺しかいないときに言われても。
昔から、男3人、ケンカはしょっちゅうしてた。
小さいのから、大きいのまで。
どんなバカなケンカをしたって、いつの間にかいつも通りに戻ってるのが、ほとんどだけど……。
「……理由ぐらい、聞くべきだったか。」