おどおど姫と甘い恋♡
「あずさ。」
「んー?」
「どうすりゃいーの。さっきみたいなとき。」
本気でどうしていいのか、わかんないから。
きっと次も、同じように愛原さんは俺んとこにくるから。
そんときどうすればいいのか、教えてほしい。
「どうって?」
「俺、瞬くんみたいにモテねぇから……あーいうときなんて言っていいのか、」
言いかけて、気付いた。
瞬くんと最近まで付き合ってたあずさに、瞬くんがモテる話とか……無意識とは言え、まずかったかも。
やば……。
「ごめ、」
「すぐるはモテないわけじゃないと思うけど」
「…………は、?」
「あんたは気づいてないだろうけど、私は結構知ってるし。すぐるに近づけもしないで涙を流してった子たち」
「なんだそれ、俺は知らん。」
「でしょうね。あんたが恋愛に一切興味なかったせいで、近づこうとしても近づけない子たちがいたのよ。それを気にせずガツガツ来れる子が少ないだけで、影でひっそり想ってる子はかなりいると思うよ」
「……。」