塩彼氏の愛
…なんだったんだ?今の電話は?
迎えに行くだなんてどうしちゃったんだろう?
急に怒り出すし、わけわかんない事言って私を困らせる。気が弱い方ではないので、つい言い返しちゃうんだよね。

でも、まぁ、ユンちゃんの顔
最近全然見れてないし、会えるなら会いたいけど、ここ1ヶ月以上、かなり忙しそうにしていて殆ど休んでないんだよね、身体大丈夫かな…

ムカつく事ばかり言ってくるけど
所詮は惚れたもん負けだよね。


フゥー っと

1つため息を吐くと携帯をバックに戻し、ミヤの所に戻って事情を話す。

「なにそれ〜?!ハナは愛されてるねぇ
それは嫉妬ですなぁ」

ニヤニヤした顔でミヤが私を冷やかす。

ユンちゃんが嫉妬?あるわけないない。
あのユンちゃんだよ?!

「いや、そういうのじゃないよ。アイツは残業中に電話した事を怒ってるだけだよ…」

「またぁ〜そんな事言って。ハナも素直になりなよ〜。とりあえず、外で待つんでしょ?
ホラ、早くしないと須崎さんのハナちゃんコールがまた始まるよ?私も外で一緒に待ってあげるから、部長に彼氏が迎えに来るので帰りますって言っといで!笑」
と、更にニヤニヤした顔で言うと
私の手を引くミヤ。

「もう、ミヤ。いい大人が彼氏のよくわからない都合で、会社の付き合いを抜け出すなんてバカげた事言えるわけがないでしょ?プライベート飲みならまだしもこれも仕事の1つでしょ?
でも、ミヤが一緒に待ってくれるのは嬉しい。
ありがとう!1人じゃつまらないもん。」
と、私もミヤの手を取ると、部長に挨拶して外で待つ事にした。


もちろん、部長に彼氏の事は言いません。
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