夜風のような君に恋をした
「ええっ、いいよ! 申し訳ないから」
「いいから貰って! 私のはピンクだけど、雨月ちゃんのは青にしたの。雨月ちゃん、青って雰囲気だから。遠慮しないでいいからね!」
ふわふわ熊のキーホルダーを、半ば無理矢理掌に押しつけられる。
ふわふわの毛並みの中に、ちょこんと小さい目とピンク色の鼻がついている。
少し紺色がかったその青は、嫌いじゃないと思った。
自分が青って雰囲気なのかどうかはわからないけど……。
さすがに断れる雰囲気じゃなくて、私はあきらめることにした。
「じゃあ、お金払うね。何円だった?」
「いいから貰って! 私のはピンクだけど、雨月ちゃんのは青にしたの。雨月ちゃん、青って雰囲気だから。遠慮しないでいいからね!」
ふわふわ熊のキーホルダーを、半ば無理矢理掌に押しつけられる。
ふわふわの毛並みの中に、ちょこんと小さい目とピンク色の鼻がついている。
少し紺色がかったその青は、嫌いじゃないと思った。
自分が青って雰囲気なのかどうかはわからないけど……。
さすがに断れる雰囲気じゃなくて、私はあきらめることにした。
「じゃあ、お金払うね。何円だった?」