夜風のような君に恋をした
“死にたがりこじらせ部”。
冬夜は、この奇妙な私たちの繋がりにそう名前をつけた。
“死にたがり部”にしなかったのは、お互い、本当の意味では死にたがりではないからだ。
死にたいけど、死ぬ勇気はない。
この世界にも何か希望があるんじゃないかと、心のどこかで期待している。
今にして思えば、冬夜はそうやって、死にたがりの自分を変えたかったんじゃないかと思う。
私という赤の他人の、似た者同士を道づれにして。
三百六十度、見渡す限り真っ暗な夜の世界で、微かな光を求めるように――。
冬夜は、この奇妙な私たちの繋がりにそう名前をつけた。
“死にたがり部”にしなかったのは、お互い、本当の意味では死にたがりではないからだ。
死にたいけど、死ぬ勇気はない。
この世界にも何か希望があるんじゃないかと、心のどこかで期待している。
今にして思えば、冬夜はそうやって、死にたがりの自分を変えたかったんじゃないかと思う。
私という赤の他人の、似た者同士を道づれにして。
三百六十度、見渡す限り真っ暗な夜の世界で、微かな光を求めるように――。