夜風のような君に恋をした
「あれさ、彼氏が言うにはその友達も乗り気で、具体的な日にちを決めようって話になったんだよね」
私は鞄から取り出したお弁当の袋を、動揺しつつもどうにか机の上に置いた。
お母さんがどこかで買ってきた、水色無地のシンプルなお弁当袋だ。
「そっか。そんな話、あったよね」
正直、今は前以上に乗り気じゃない。
それでも今までの私だったら、断れなかったかもしれない。
だけどその瞬間、はっきり断ろうと心に決めた。多分、委員会に代わりに出てと頼まれ、はっきりと断って心がスッとした、あのときの経験があったからだ。
「あの、それなんだけど……」
それでも、断わり慣れていないいい人キャラの私は、心臓をバクバクさせてしまう。
前は、どうやって自分を奮い立たせたんだっけ。
私は鞄から取り出したお弁当の袋を、動揺しつつもどうにか机の上に置いた。
お母さんがどこかで買ってきた、水色無地のシンプルなお弁当袋だ。
「そっか。そんな話、あったよね」
正直、今は前以上に乗り気じゃない。
それでも今までの私だったら、断れなかったかもしれない。
だけどその瞬間、はっきり断ろうと心に決めた。多分、委員会に代わりに出てと頼まれ、はっきりと断って心がスッとした、あのときの経験があったからだ。
「あの、それなんだけど……」
それでも、断わり慣れていないいい人キャラの私は、心臓をバクバクさせてしまう。
前は、どうやって自分を奮い立たせたんだっけ。