頼くんを堕とす方法
ま、わたしの力不足ではあるし…





仕方ないか。




放課後、頼くんの教室に向かう足取りはかなり重かった。






「ん。見せて」






と手を出され、渋々回答用紙を渡した。







「……56点…」





わたしの点数を口にするなり黙り込む頼くん。






わかってる…




これから言われる言葉なんて。






「よ、頼くん……せっかく教えてくれたのにごめんね」



「……」
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