頼くんを堕とす方法
「うそ…頼くん!?」




頼くんはわたしの机に座りスマホを触っていた。





「…遅。こんなことになるなら連絡くらいくれてもよくない?待ちくたびれた」





と机から腰を下ろした頼くんは、わたしのスクールバックを持って近づいてきた。







「さっさと帰るぞ」



「あ、うん」




頼くん、覚えてくれてたんだ?






わたしの話し、ちゃんと聞いてくれてたんだね。





頼くんの背中を見ながら心が温まる。






きっと、この優しさが本当の頼くんなんだろうな。




普段の冷めた態度は………ま、わかんないけど。
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