頼くんを堕とす方法
アルバムに残る頼くんの盗撮写真も全部…




もう消さないと。





「はい、これ俺の番号。莉子ちゃんのもゲットしたし、さっそく連絡するね」



「…うん」





待ち受けを見た律くんがどんな気持ちでいたのかはわからないけど、わたしの連絡先を知れて嬉しそうにしていたのはわかった。






わたしの連絡先一つでここまで喜んでくれる人なんているんだな〜。






そんなに喜んでくれるなら、もっと早く教えてあげてもよかったかもしれない…




なんて上からのことを思ってみたり。






素直に喜んでくれる律くんの姿に、自然と笑顔が咲いた。






こうしてわたしの冬休みははじまった。





もちろん毎日律くんからの連絡が入る。




それは他愛のないことだったり、その日の出来事だったり…。
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