頼くんを堕とす方法
親に比べられる…




それはさすがにきついよね。



いくら双子とはいえ、律くんと頼くんは1人の人間だもん。





比べるなんてダメだよ。







「勉強も死ぬほど頑張って頼より上をいくように心がけたし、恋愛も自分磨きしたりして頼よりモテてきた…ただ運動はね、生まれ持った運動神経があるわけで…どうしても無理だった」





と笑う律くんに微笑む。






「俺、頼に嫌われてる。そう言ったの覚えてる?」



「あ、うん。覚えてるよ」



「あれね、逆なんだよね」



「逆?」



「そ。俺が頼を嫌ってたんだ…なんでも完璧にこなす頼のことがずっと嫌いだった」



「……」
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