頼くんを堕とす方法
「…わたし、今でも頼くんが好き」



「…ん」



「でも、もうこの気持ちはリセットしないと!って思ってて……時間はかかるかもしれないけど、それでもいいなら…待っててくれる、かな?」



「………うんっ!全然待つ!!いくらでも待つ」






驚いた表情からいっぺん、満面の笑みを見せてくれた。





ゆっくり気持ちの変更をしていこう。




少しずつ少しずつ…




頼くんのことは消していこう。






嬉しそうに笑う律くんの横顔にそう思った。





「よし!じゃなんか飲み物買ってくる!ここで待ってて?」



「うん」





小走りで屋台へと向かった律くんの背中を見つめていると、横から一つの影が。
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