頼くんを堕とす方法
頬杖をつきながらジーっと視線を送られている。





「な、なんでしょうか?」





耐えられなくなりそう口にするとフッと口角が上がったのが見えた。





「莉子ちゃんの観察だけど悪い?」





り、莉子ちゃん!?観察!?!?…



そうやってわたしの反応を楽しんでるんだ!





「恥ずかしいからやめてよ。てかなんで今日来たの?頼くんダブルデートとか絶対嫌いじゃん」



「…別に。暇だったから」



「へ〜。わたしの時は暇でもデートしてくれなかったくせに。どんだけ沙耶さんが好きなの?」



「…そんなに俺とデートしたかったんだ?じゃ今度デートする?」



「っ……からかわないでっ」



「は?俺は本気だけど」







それのどこが本気なの?
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