頼くんを堕とす方法
沙耶さんという彼女がいるくせ!




簡単にそういうこと言うなんて最低。




「…いい。律くんとデートするから」





これは精一杯の強がり言葉。




「……あっそ。つまんない女」



「そういうこと言っても無駄だよ。もうなんとも思ってないから」



「…っはぁ。前から思ってたんだけど、あんた俺を苛立たせるの得意だよね。まじムカつく」



「っ………そうだよね。わたしは沙耶さんみたいにはなれないよっ。頼くんのこと苛立たせることしかできないよ!…もういい…頼くんのバカ!大嫌い」






バックを持ち立ち上がると、そのままファミレスを後にした。





知らない知らない知らないっ!





もう頼くんのことなんてほんとに知らない!



……大好きだけど大嫌いっっ。
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