頼くんを堕とす方法
握る本に力を入れ、資料室を目指した。





………でもやっぱり気になる。




どことなく頼くんの声も元気なかったし…。



心配だな〜…。





でもなんで沙耶さんは頼くんを振ったんだろう?





前は好き同士だったんだよね?





……やっぱり律くんが忘れられない…とか?





だとしたら、頼くんは余計つらいよね。






「大丈夫かな〜…でもなにもしてやれないし」





そっとしておくのが一番なのかもしれない。




それに、頼くんはわたしに一番触れてほしくない問題だろうし!






陰からそっと見守っていよう。
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