頼くんを堕とす方法
それから見かける頼くんは、思っていたより元気そうにしていた。





でもそれは無理してるのかな?…



なんて心配してみたり。





「莉子ちゃんお疲れ」





校門で待ってくれていた律くんに笑顔を向ける。




「なんか考え事してた?俺のことスルーしかけたよね?」



「えっ…ううんっ」



「…頼のこと?…だよね。莉子ちゃんが考えてることってほぼほぼ頼だもんね」



「っ…そんなことないよっ」







…わたしの頭の中はいつだって頼くんでいっぱい。




ということが、律くんにはバレバレのようだ。





「あの2人、別れたみたいだもんね」
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