頼くんを堕とす方法
「ま、別に乗り換えてくれても構わないんだけどさ、そういうことなら一言くらい言ってくんない?」



「え…」



「あんた、いきなり来なくなるし…初日、俺なにも昼飯食えなかったんだよね」



「あ、それはごめんっ」






そうだよね。




何も言わずにパシリやめたんだもん…






あの次の日、きっとお腹を空かせて待ってたよね。




あ〜なんてひどいことをしてしまったんだろう!?…






ごめんね、頼くん!!







申し訳なさからそっと頼くんを見上げる。




すると、不意に向けられた瞳と目が合った。
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